ｱﾄﾋﾟｰ発汗で症状改善 | お医者さんが答えるｱｽｸﾄﾞｸﾀｰｽﾞ

ｱﾄﾋﾟｰ発汗で症状改善

これまでｱﾄﾋﾟｰ性皮膚炎の患者にとって､汗をかくことは､症状悪化を招くため避けられてきたそうですが､最近ではｱﾄﾋﾟｰ症状に対し､発汗することによる効果が見直されているのだそうです｡

本来､汗には､発汗することで体温を下げる体温調節機能や細菌による感染を防ぐ防御機能､さらには皮膚の保湿を行うなど､体の内外に効果的に作用するさまざまな働きを持っています｡

ある大学病院の医師によると､最近の研究によって､汗自体が症状悪化の原因ではないことが明らかとなっており､逆に汗をかかないと､体内に熱がこもって皮膚の温度が上昇､乾燥や感染を起こしやすくなり､これがｱﾄﾋﾟｰ症状悪化の引き金になっていると話しています｡

薬による治療と併せて日常で汗をかくように指導されているそうですが､また､汗はただかくだけではなく､かいた後の肌へのｹｱがとても重要なのだそうです｡運動や入浴などでしっかりと汗をかいたら､そのまま放置せず､ｼｬﾜｰなどで汗を流すかふき取ることがﾎﾟｲﾝﾄなのだそう｡ｽﾃﾛｲﾄﾞ外用薬も効きにくい患者を対象に治療を実施したところ､多くの患者が約1ｹ月で症状の改善がみられたのだそうです｡

汗をたっぷりとかいたら､肌に汗を残さないように十分注意をして､ｱﾄﾋﾟｰ症状の改善に努めていきたいですね｡